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革新的技術で
世界のインフラ管理に貢献

日東建設株式会社

機械工業発明先進技術インフラ

「コンクリートテスターCTS」「ボルトテスターBT」

インフラ維持の危機を救え!
町の建設会社が、社会問題解決に一念発起

 日東建設はオホーツク海に面した雄武町に本社を構え、地域に根ざして土木・インフラ関連工事などを手がけてきました。地方の一企業が開発した検査機器「コンクリートテスター CTS」「ボルトテスター BT」が、今、全国・世界で注目されています。
 開発のきっかけになったのは、1999年に発生した新幹線トンネル内でのコンクリートの剥落事故。高度成長期に作られたインフラ設備の劣化が社会問題となり、安全対策が急務とされたのです。
 従来、トンネルや橋など、完成した構造物を壊さずに行う「非破壊検査」の主流は、対象物を叩いて音で判断する打音検査でした。しかし、人間の感覚や経験に頼る部分が大きいため、高齢化が進む建設業界ではスキルを持つ人材の確保が困難に。また、客観的な記録を残すことが難しいこともデメリットのひとつでした。
 「誰が行っても確実に、高精度な結果を得られるコンクリート検査機器を」。そんな思いから開発がスタートしました。

日の出岬(雄武町)

扱いやすいハンマー型、使い方は叩くだけ。
世界の誰でも、どこでも使える画期的な検査機器

 新しい検査機器の開発は、大学に協力を仰いで進められました。そして試行錯誤の末に、金属製ハンマーで対象物を叩いた時に発生する「打撃力波形」を測定し、対象物の状態を把握する技術が実現しました。
 この技術を用いて完成されたCTS・BTの検査方法は、対象物をハンマーで叩くだけ。その打撃力の経時変化を波形グラフにし、時系列データとして保存します。結果はその場でモニター表示され、グラフが描く形で異常の有無を判断します。複雑な計算や説明が必要なく、熟練工でなくても、言葉が通じなくても使用可能。ハンマーで叩くという簡単な作業だけで、CTSではコンクリートの圧縮強度が、BTではボルト・ナット等の健全性(ゆるみや折損)が高い精度で測定できるのです。
 さらに、幅広く普及するために、軽量で安価であることにもこだわっています。

CTSによる検査風景(左)・BTによる検査風景(右)

地方から、世界で必要とされる製品を発信。
海外展開や次なる構想について

海外での説明会や技術指導を実施

 2005年にCTS、2014年にはBTを販売開始。国土交通省による点検支援技術性能カタログや、JIS(日本産業規格)をはじめとした公的な基準に適合することで信頼性を高め、さらなる普及を目指しています。
 当初は国内展開のみでしたが、2011年に英語のwebサイトを立ち上げたところ、問い合わせが相次ぎ海外展開をスタート。2013年JICA(国際協力機構)のプロジェクトに採択されて海外で技術指導を行うなど、精力的に活動し、現在では6カ国に海外販売店を設けるまでになっています。
 田舎町の小さな企業でも世界を相手に仕事ができるということを証明し、日本の建設業をもっと元気にしたいと思っています。そして、これからもCTSとBTの販売を通じて、インフラの維持管理で世界に貢献し、安全と雇用の面で地元地域にも貢献できる企業を目指していきたいです。

令和7年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞(技術部門)を受賞
~ボルトの健全性診断方法の開発~
代表取締役会長 久保 元


日東建設株式会社

代表取締役社長 久保 毅剛
〒098-1702
紋別郡雄武町字雄武1344番地の7
TEL: 0158-84-2715
URL: https://nittokensetsu.co.jp

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